R5 遺構 I 以降 since then I from now 震災 ーパンデミックー これから 遺構へ

企画運営チーム:武谷大介、村田峰紀、前田穣、たくみちゃん、前川みい、渋革まろん

参加アーティスト、批評家:ベアトリス・ディディエール(ベルギー)、ヘレン・ラフェブレ(カナダ)、ヘクター・カノンシュ(米国)、ユーリック・ラオ(シンガポール)、ヨンジョン(韓国)、エヴァマリア・シャレー(オーストリア・ドイツ)、アンドリュー・ラム(香港)、武谷大介、村田峰紀、前田穣、たくみちゃん、前川みい

現地アドバイザー:梶原千恵
撮影:ロバート・クロス(カナダ)、高橋広一郎(石巻)
メディアサポーター:濵田明李
ポスターデザイナー:関真奈美
ウェブマスター:野原徹郎

後援
石巻市教育委員会、石巻市社会福祉協議会、公益財団法人石巻市芸術文化振興財団、三陸河北新報社(石巻かほく)、石巻日日新聞、ラジオ石巻FM76.4、一般社団法人Reborn-Art Festival

助成
遠足プロジェクト実行委員会、3.11 Memorial メモリアルネットワーク基金、WALLONIE BRUXELLES INTERNATIONAL、LASALLE College of the Arts、Canada Arts Council、Ontario Arts Council

「遺構」とはそもそもどのような存在なのでしょうか?『遺構 | 以降 since then | from now』 は、国内外から集まった研究者やパフォーマンスアーティストたちがフィールドリサーチ、シンポジウム、パフォーマンスアートを通じて、市民とともに考えるアートプロジェクトです。津波の痕跡、そして、それ以前からの大切な記憶を色強く残す石巻市内にある2つの震災遺構。わたしたちは、今後どのように向き合い、活用し、次世代に語り継いでいくことができるのでしょうか。

終焉を迎えつつあるパンデミック。それ「以降 / since then」、人々は再び動き出し、交わり、新たなコミュニティが生まれます。「新しい日常」と言われていた日々が終わりと告げる「これから / from now」、コミュニティはどんな広がりを見せるのでしょうか。いっしょに風に耳を澄ませ、大地に手を充てよう。種を蒔こう。

身体を素材とするパフォーマンスアート。文字通り体当たりしながら社会や環境の課題に応答の表現を試みます。日常の全てのコミュニケーションは(身体を介した)パフォーマティブな活動と言えるかもしれません。身振り手振りなど、ちょっとした仕草にも多くのパフォーマンスアートが隠れています。「これから / from now」の日常に非日常の自由な身体的な表現=パフォーマンスアート。ボーダーを超えよう。

プログラム

4/16(日)

のこったもの/のこすもの/のこるものー集まる皆の遺構シンポジウムー

会場:石巻市震災遺構門脇小学校にて
参加費(入館料として):大人600円、高校生300円、小・中学生200円
 
遺構は災害の結果として生まれたものですが、それを残すには人の意志(主語)が存在しました。どのように市民に活用されていくものなのでしょうか。歴史家、美術史家、アートプロジェクト専門家、国内外のアーティスト、地元コミュニティや会場の皆さんと市内に2箇所ある震災遺構について議論し、その未来を考える機会となりました。

寄稿 / レビュー

震災の記憶継承に第三者はどのように関われるのか。―「のこったもの/のこすもの/のこるもの―集まる皆の遺構シンポジウム」の議論を通して― 梶原千恵

「のこったもの/のこすもの/のこるもの ─集まる皆の遺構シンポジウム─」
シンポジウムレポート 渋革まろん
 

ギャラリー

4/19(水)

畑に行こう!

会場:DAIS石巻
講師:松川広美さん
参加費無料
 
石巻市内真野地区に新しくできるDAIS石巻(ダイス)は、異なるコミュニティが協働でアートや食、そして地域の自然を体験できるような多層的複合文化施設として、緩やかに無理なくオーガニックに形成されていきます。手始めに、集まった素人たちで雑草が生い茂り放置されてきた広大な敷地を農地として再生させる挑戦が始まりました。

4/20(木)

パフォーマンスイベント① 夜の乱反射 乱反射

会場:DAIS石巻
講師:松川広美さん
参加費無料

石巻市内真野地区に新しくできるDAIS石巻(ダイス)は、異なるコミュニティが協働でアートや食、そして地域の自然を体験できるような多層的複合文化施設として、緩やかに無理なくオーガニックに形成されていきます。手始めに、集まった素人たちで雑草が生い茂り放置されてきた広大な敷地を農地として再生させる挑戦が始まりました。

ギャラリー

4/21(金)

パフォーマンスイベント ②石巻、パフォーマンスのまち

市内各所にてパフォーマンスアートを行いました。

ギャラリー

4月22日(土)

パフォーマンスワークショップ

会場:DAIS 石巻
参加費: 2,000円 (パフォーマンスイベント参加者は+1,000円)
定員:20名(18歳以上)

午後1時〜1時45分
ベアトリス・ディディエール(ベルギー)のワークショップ 「今ここに、身体とともに」

「今、ここにいる」という独自のあり方に向き合い、探求するための実験的な演劇的演習。呼吸、エネルギーの制御、集中力、身体への意識;空間、時間、その他の物体、「パートナー」としてのオブジェクト、に焦点を当てました。

ギャラリー

4/23(日)

ちょどフェス参加

会場:DAIS 石巻
入場料無料

野外パフォーマンス+多国籍料理+作品展示「さっぱりちょどすてねんだおん」(略称:ちょどフェス)に参加しました。

障害の有無や国籍の違い、アートのジャンルに関わらず、多様な主体が織りなす異種混交的パフォーマンスを通じて、豊かな自然の生きる石巻市真野で、生きる術としてのアートの持つ意味や共生の理念を問い直す複合的な野外アートイベント。タイトルは石巻の方言で「ちっともじっとしていないんです」という意味。ポストコロナの規範をチョドフェス的思考でちょこっとくすぐり、地域の未来と循環的な社会へ向けた実践でした。