Responding Performance Art Initiative
レスポとは
レスポ(Responding Performance Art Initiative) は、私たちを取り巻く現在の社会や環境の課題に対して、フィールドリサーチを基にしたパフォーマンスアート 、ローカル及びグローバルの文脈における多様なコミュニティとの対話の場や回路を構築し、そしてパフォーマティブな身体的表現の実践を通じて応答(respond)する。
我々は、「コミュニティ」と呼ばれる、社会を示す単位に複数属している。
家族や友人から始まり、職場、ジェンダー、趣味志向、大きくは、言語圏、国、など。立場や意見も十人十色である。
我々の存在は、複雑に関係し合う複数のコミュニティの中にあり、それらのしがらみの中、生きづらさを感じることも少なくない。
社会のリアルに対して、十人十色の感性で自由に「レスポンド(Responding/応答)」してみる。その手段としてのパフォーマンスアートの実践。それは、アーティストと観客が同じ現場の空気感の中で体験する、新たなコミュニティであり、新言語である。
このイニシアティブは、2018年に開催されたResponding: International Performance Art Festival and Meeting 実行委員会の企画運営過程での蹉跌、2019年の年間を通じたR2大阪及びにR2フィリピンの両プロジェクト、そして(パンデミックの影響により2020年-2021年にシンガポールのコレクティブであるアーティストビレッジとの共同キュレーションであったものが)オンラインと国内滞在参加者による現地長野県諏訪地域での開催となった第三回目の【R3】の実践の過程を通じて自然派生した。今後も流動的にメンバーや活動の場を変えながら、有機的に継続していく。